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学部・法曹コース(連携法曹基礎課程)

 2019年6月、「法科大学院の教育と司法試験等の連携等に関する法律」をはじめとする一連の法改正が行われ、2020年4月より、主として法学部生の方を対象に、「法曹コース」(連携法曹基礎課程)という新しい教育課程が誕生しました。これは、法学部と連携協定を結ぶ法科大学院とが、体系的・一貫的な教育課程を編成し、法学部の段階から、法曹を志す学生の皆さんに効果的な教育を行う仕組みを導入しようとするものです。

 「法曹コース」で学ぶことの利点には、大きく分けて以下の3点が挙げられます。

①法曹になるまでの時間的・経済的負担の軽減 
 優秀な成績を修めて「法曹コース」を修了した方には、早期卒業制度が用意されています。これを利用すれば、法学部を3年で卒業して法科大学院の既修者コース(2年)に進学することが可能になります。

 更に、2023年からは法科大学院の最終年次から司法試験の受験資格を付与するいわゆる「在学中受験」の制度も始まりますので、2019年度以降に学部に入学され、「法曹コース」で学んだ方は、司法修習までの期間が最短5年(学部3年・法科大学院2年)となり、その後1年間の司法修習を経て約6年で法曹の資格を取得することが可能となります。

 時間的節約に伴い、法曹になるまでの経済的負担も軽減されます。あわせて法科大学院における様々な奨学金制度を利用することもできます。

②法曹コース独自の魅力的な教育課程
 多くの法曹コースは、将来の日本の司法を担う人材を育てるために、学部段階から法曹養成に特化した独自のカリキュラムや科目を置いています。各大学の特性を活かした教育課程では、法科大学院修了生をはじめとする多数の法律家なども教育の一部を担い、法曹としてのキャリアや実務家としての基礎的な素養を学ぶ機会を提供しています。

 大学によっては、法科大学院の授業を一部先行して履修することも認められています。長期にわたって活躍できる法曹を育成するために少人数・双方向で行われている法科大学院の授業を体感することで、実務家を志すモチベーションも高まります。

③法曹コース修了見込者を対象とする法科大学院の特別な入学選抜制度
 法曹コース修了見込者については、法科大学院の入学試験において法曹コースでの成績等が重視される特別選抜制度の対象となります。所属学部と法曹養成連携協定を締結している法科大学院の入学者選抜では、法曹コースでの成績が重視され、入学試験(筆記試験)が課されない場合もあります。

 もちろん、「法曹コース」で学び、なおかつ学部を4年で卒業するという選択をすることもできます。交換留学をする、課外活動を行うなど、学部時代をどのように過ごすかは、学生の皆さんの選択次第です。また、「法曹コース」の修了要件を充足できない場合や、「法曹コース」に所属しない選択をした場合でも、法科大学院の一般選抜試験を受験することは可能です。「法曹コース」は法曹への道を限定するものではなく、学生の皆さんの選択肢を増やすコースです。

★「法曹コース」の設置の有無、教育課程や選抜制度の内容は、大学によって異なります。詳しくは各法学部ないし法科大学院のウェブサイト等をご覧下さい。

法曹コースについて

法曹コースについては、以下のリーフレットや動画もご参照下さい。

法曹コースを置く会員校・準会員校一覧(令和4年4月現在)

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文部科学大臣認定を受けた法曹養成連携協定一覧